みたかの杜はくぶつ館

誰しも空のデッキケースを持っています。

週報20230331

こんばんは。三鷹です。

 

週報の時間です。もうなんか週に一回書けばいいみたいになってる。大変よくない。

 

寮の退去とか諸々の手続きを終え、次の出勤に備えながら、朝のアラームに怯えなくてもいい日々を送っている。

雨ばっかりで滅入っちゃうけど、野球観たりデュエルしたり制限改訂にひっくり返ったり、楽しい一週間だった。

あと文体について、いろいろ試行錯誤してたんだけど毎週丁寧語でやってたら肩凝るんで常体でやっていくつもり。

 

遊戯王

予告された通りの日時に制限改訂が発表された。様式美として、サーバーもしっかり落ちていた。

https://yu-gi-oh.jp/news_detail.php?page=details&&id=1561

 

やはり期の狭間だけあってド派手にやってきたな、という感じ。

混沌魔龍カオス・ルーラーがセーフだったのがデッキ構築のモチベーションにとって大きい。アラメシアの儀に関しては据え置きだったので面食らった。

昨今の遊戯王は、徐々にアニメ産の新規カードもネタ切れしつつあるのか、烙印シリーズや新世壊シリーズで独自のキャラクターを産み出しながらも、「既存のカードと組み合わせて遊んでね」という色が強く見える。

デッキビルドパックなどを見ていると、必ずそういうデザインのテーマが一つある。最近だと種族を丸ごと強化する【超越竜】【溟界】、通常罠や装備魔法の採用に新たな意味を持たせた【ラビュリンス】【御巫】など。テーマの色は提示しつつも、デッキ全体としてどう組むかはプレイヤーに委ねられている。

正確には、委ねられている体になっている、というべきか。こう書くと面白くないが、そのテーマの登場でどんなカードにスポットが当たるかなんて想定されているはずなのだ。

 

想定していなかった場合どうなるか、というのが【スプライト】の現状だと思う。

もしくは上の憶測が全部間違いで、最初からこうするつもりだったのかもしれない。まぁそれならそれでいいか…遊戯王がスタン落ちを導入しないで済んでるのはそういう焼畑農業のおかげかも知れないし。

 

今回は正直自分に影響は無かったので、気になるところだけ所感を書いていく。

 

スプライト・エルフ、ブルー

おかしなことやっとる、と自分の周りでは発売当初から言われていたカード。リンク素材としての縛りはマスカレーナのせいでほぼ機能しておらず、条件次第ではリンク2も蘇生対象なのがいただけない。初動としてのリンク2は往々にしてカード一枚にあるまじきアドバンテージを生み出すので、それを中盤以降も引っ張り出せるというのはあまりに便利だった。反面、最後まで「本当にこんな便利なカード貰っても良いのか?」という違和感を拭いきれなかった。

だからデッキ構築上は「上振れ」か「立て直しの手段」として扱って展開の本筋には絡まないようにしてきた。

こいつはデュエリストの願いを叶えすぎ。

使われて苦しんだ場面の方が多かった気がするので、同じアホなら使わにゃ損だったかなと後悔している。

焔征竜-ブラスター

征竜が全部禁止になってから、自室の東西南北に飾っていたうちの一枚。残る封印は北のタイダル、西のレドックスのみ。これが解けるのはまだまだ先なんだろうな。

チェーン・マテリアルのデッキで使おうかな。

イシズティアラメンツ

11期にはまだ早すぎた。ティアラメンツのテーマ独自の動きがめちゃくちゃ好きなので、いつか周りが追いついたら解放されてほしい。

イシズ側の現冥コンボをなんとか成立させようという意図や、レイノハートに迫害されるティアラメンツ達のフレーバーをテキストに表現しようみたいな努力は感じ取れたので、この大事故にもめげずにそういうデザインを続けてもらいたい。

ビーステッド

発表当時から周りでは否定的な声が多かった気がする。私は正直こいつらに関しては肯定的だった。この遊戯王というゲーム、光闇というだけで好き勝手やりすぎ。だから少しくらいそれらを使うのを躊躇わせるようなシステムが定期的に現れるべきなんじゃないかと薄々思っていた。

あと使う時に「自分の墓地しか触らないんで…」みたいな言い訳されるのが好きじゃなかった。「だからビーステッドで自分のカードを除外する事に意味があったのか!」という感想はデッキの動きを見ていれば自然と分かるので…

 

思うところといえばこんな感じ。個人的に【エルドリッチ】が好きなテーマなので緩和を期に触ってみたいと思う。

・野球

WBCで日本が世界一になって一週間、もう日本のプロ野球も開幕。続々と各球団の代表選手たちも帰国して、ペナントレースに意識を切り替えていくのを観ていると、野球ファンとしてはいつまでもこの余韻に浸ってばかりではいられないなという気になるし、世の中もそうなっていくだろう。だから今のうちに、感じたことをここに記しておくことにする。

 

まず大谷翔平について。この人を語らずにいられまい。大谷に始まり文字通り大谷に終わった大会だった。今大会で実際に日本でプレーする姿を見て、その異常さが改めて認識されたように思う。また、同じ代表として寝食を共にした選手たちの話から、その朗らかな人間性についても広く知れ渡った事だろう。紛うことなき現代最高のプロスポーツ選手である。

打撃練習をするだけで、グラウンド上を含めたその場の数万人は釘付けにされた。

日本での鳴り物入りのデビュー戦を覚えている。

彼が日本を出る際、メジャーリーグで二刀流に挑戦することに賛否の声が上がったのを覚えている。

イチローが「世界一の選手にならなければならない」と言い切ったのを覚えている。

松井秀喜本塁打記録を抜いた年、毎朝のようにスポナビがHRを打ったことを教えてくれたのを覚えている。

いくつもの常識や記録を塗り替えてなお、今に至るまで片時も研鑽を止めなかったのだと、当時を回顧する映像をみて思わされた。グラウンドレベルにいたら膝から崩れ落ちていたかもしれない。

 

何より、自由な存在だな、というのが私の率直な感想だ。

私が学生時代硬式野球をやっていたとき、野球はもっと窮屈なものだと思っていた。

コーチに怒られないように、監督の目にとまるように、そうやって振る舞ってたら全然楽しくなかった。

あと実際に所属した上での偏見だけど野球やってる奴大概笑いのセンス終わってて付き合うのがキツかった。たまにキングオブおもんないOBがやってきて威張り散らかすのも本当に不快だった。そういったものに辟易して、次第に野球へ向き合う気持ちは薄れていった。

そんな風に萎縮していた自分に比べて、誰よりも速い球を放り、誰よりも遠くに打球を飛ばし、大きなストライドでダイヤモンドを駆け回る姿は何より自由に映った。他と同じルールでやっているはずなのに、一人だけ翼が生えているかのようだった。

 

彼が最後にマイク・トラウトに投じたスライダーは、多くのファンに14年前のダルビッシュ有の投球を想起させた。

当時あのスライダーを見て、野球のボールがあんな真横に曲がるはずがない、と必死に研究したのを覚えている。私には終ぞ敵わなかったが、大谷のWBCでの活躍は「次の世代」も観ていたに違いない。ある種のミームの継承が完了した瞬間に思えて感動した。

 

トップレベルのメジャーリーガーが多数出場したことで、海外の野球についての印象も変わった。助っ人外国人を見ていると正直、日本人より体格に恵まれた選手たちがセンスとパワーに任せてやっているんじゃないか、だから殆どの日本人がMLBに挑戦しても敵いっこなくて帰国してくるんじゃないのか、という偏見があった。実際はそんな事なくて、的確な栄養摂取やトレーニングのメソッドを実践することで強いフィジカルを保ち、そこに確かな技術とセンスとデータが乗っかることで高パフォーマンスを発揮している。

 

テレビ局がそれっぽく仕立て上げたものじゃなく、様々なドラマがグラウンドの上で完結しているのも良かった。出場した選手は敵味方問わずみな必死だった。だからこそプレーに心打たれるシーンが数多くあった。

プレーで下馬評を完全に覆した日系アメリカ人のヌートバー。ソフトバンクと大型契約を結んだ近藤は、挨拶代わりにそれに値する活躍を見せつけた。偉業と言っても過言ではない活躍が大谷の影に隠れがちな吉田。抑えているのが当たり前すぎて何も言われない山本。岡本のヒーローインタビューは今度こそスベらなかった。指がひん曲がっていても出場し続けた源田と、「ここで抜けたら一生後悔するだろう」とそれを容認したライオンズ球団。

3度のトリプルスリーを達成してから年々盗塁が減っていた山田は、メジャー最高峰の捕手から2つも盗んだ。マイク・トラウトが最後までスプリットを意識し続けたのは、試合を通して中村の強気なリードとそれを可能にする高いブロッキング技術あったからこそ。

なにより村上宗隆。不調の彼が好き勝手言われるのは歯痒かったが、ようやくここまでの選手になったんだなと言う感慨もあった。まだ未成年なのに貫禄があってすごい、最年少100本塁打記録達成してすごい、まだ若いのに三冠王とってすごい、どんな活躍にもつきまとった「若いのに」という枕詞が無くなって、「打ってて当たり前の選手」として評価されている。だから批判もされる。それを一振りで跳ね返す。メキシコ戦の一打はかっこよすぎてテレビにしがみついてぼろぼろ泣いてしまった。

 

そんな感動から一週間と少し、心機一転してヤクルトスワローズのリーグ3連覇と日本一奪還を応援したいと思う。今季から諸々の規制も完全に緩和されて、球場で観る意味が戻るかなと思うのでたくさん神宮球場に行きたい。

 

週報は以上!

次は3/31時点で持っているデッキについて書くつもり。それではまた。